ABOUT RECIPE ACADEMIA
STATEMENT
料理人と医師が、
新たな美食の世界をつくる
料理のレシピと医療の処方箋、ふたつの語源は共にラテン語のレキペ(調合)です。料理人と医師が協力して、健康と美味しさを尊重したガストロノミーの新たな世界を作りたい。予防や未病対策を食事から、しかもレストランの美味しい料理で実現したい。それが私たちの思いです。現代人の生活習慣病や様々な疾病、加齢現象の根本を解決するには、科学的根拠に基づいていなければなりません。そして、美味しくて幸せな食生活でなければなりません。レストランで過ごす時間や会話、総合的な環境もレシピの一部であり、レストランは理想的な食事の場だと私たちは考えています。
ISSUE
血糖値と
食後高血糖のこと
血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖(グルコース)濃度のことをいいます。現代の日本人は平均的に260~330g/日の糖質を摂取しています。1食あたりにすると90~110g。糖質を多く含む食材は、米、小麦、トウモロコシなどの主食類、そして砂糖はもちろん一部の野菜(イモ、カボチャなど)、フルーツなど。一方、肉・魚・大豆製品・ナッツ類・卵などタンパク質や脂質(ただし良質なもの)の多い食品は、糖質量を気にする必要のない食材です。レキペ・アカデミアでは、1食あたりの糖質摂取量を20~40gにする「ロカボ」という食事法を推奨しています。嗜好品(デザートなど)を合わせて1日あたりの適正な糖質量は70~130g。ちなみにおにぎり1個の糖質は40gです。そんなに食べられないの?と思われるかもしれませんが、レストランのコース料理1回あたりを糖質40g内に収めることは、実は難しいことではありません。
血糖値や高血糖というと、他人事と感じる方多いかもしれません。しかし、日本人(及び東アジア全般のアジア民族)は、食事で血糖値が上昇した時、すい臓からインスリンホルモンを出して血糖値を下げることが苦手で、日本人の6人に1人が血糖値異常者といわれています。これはあくまでも空腹時(朝食前)の血糖値での異常者です。通常、健康診断では空腹時の血糖値を測ります。(空腹時血糖値は70~109mg/dLが正常です)しかし、注意すべきなのは食後の血糖値です。食後の高血糖(食後血糖値140mg/dl以上)
私たちは、食後高血糖の測定を啓蒙し、適正な糖質の食生活を推進することで、現在健康な人も糖尿病予備軍の人も、すべての人を健康に導きたいと考えています。
GOAL
“医療費削減”について
現在日本の医療費は40兆円を超え国の財政を逼迫させています。そして、今後、企業は働く人の健康管理のパフォーマンスを求められ、結果が出ない場合、よりたくさんの医療費負担を国から強いられることになります。レキペ・アカデミアは、医療費を減らす根本的な処方は、健康な人々を増やすこと、そして薬でなく美味しい食事で人々を健康にすることだと考えています。食後高血糖の重要性を社会に気づいていただき、さまざまな病気(生活習慣病・ガン・糖尿病・認知症・肥満)を未然に予防し、医療費の軽減につながる活動を行なって参ります。
食後高血糖に気をつけなければいけないのは、ビジネスパーソンだけではありません。アスリートもまた、食後高血糖でパフォーマンスを落としている場合があります。そして、パフォーマンスを落とすのみならず、将来的な疾病につながりかねないのです。また、ファッションモデルなどの体型に気をつかう職業や若い女性のなかには、ダイエットと称して極端に食べる量を減らし、痩せようとする方が少なくありません。しかし、こうしたやり方は間違っています。私たちは、女性が筋肉や骨を守りかつ皮下脂肪もできるだけ保ちながら内臓脂肪を落とす方法を広めていきたいと考えています。また、地域の方たちと協業してその地域ならではのお酒やお肉・お魚などの食材、旬の食材を、カロリーを全く気にせずに楽しみながら、健康になれるという取り組みを、新たな旅行の形の一つとして提案したいと考えております。レキペ・アカデミアでは、料理人の皆さまと共に、ファッション、観光、スポーツ、音楽といった専門分野の方々ともコラボレーションしながら、メディカル ガストロノミーの可能性を広げ、「売り手よし、買い手よし、世間よし」の三方よしの世界を広げていきたいと考えております。
食後高血糖に気をつけなければいけないのは、ビジネスパーソンだけではありません。アスリートもまた、食後高血糖でパフォーマンスを落としている場合があります。そして、パフォーマンスを落とすのみならず、将来的な疾病につながりかねないのです。また、ファッションモデルなどの体型に気をつかう職業や若い女性のなかには、ダイエットと称して極端に食べる量を減らし、痩せようとする方が少なくありません。しかし、こうしたやり方は間違っています。私たちは、女性が筋肉や骨を守りかつ皮下脂肪もできるだけ保ちながら内臓脂肪を落とす方法を広めていきたいと考えています。また、地域の方たちと協業してその地域ならではのお酒やお肉・お魚などの食材、旬の食材を、カロリーを全く気にせずに楽しみながら、健康になれるという取り組みを、新たな旅行の形の一つとして提案したいと考えております。レキペ・アカデミアでは、料理人の皆さまと共に、ファッション、観光、スポーツ、音楽といった専門分野の方々ともコラボレーションしながら、メディカル ガストロノミーの可能性を広げ、「売り手よし、買い手よし、世間よし」の三方よしの世界を広げていきたいと考えております。
FOUNDER
山田悟
Satoru Yamada
一般社団法人 食・楽・健康協会 代表理事 /
北里大学 北里研究所病院 副院長
糖尿病専門医、総合内科医。医学的根拠に基づいた適正糖質を摂取する食生活「ロカボ」の提唱者で、糖質制限に関する日本のトップドクター。代表的な著書「糖質制限の真実」(幻冬舎、2015 年)はベストセラー。
山田サラ
Sara Yamada
一般社団法人 食・楽・健康協会 副理事長 /
健康料理研究家
山田 悟医師のパートナーとして「ロカボ」の普及に努める。食・楽・健康協会では民間企業と協力して数々の「ロカボ」ヒット商品を生み出す。世間の血糖値への注目度を高め「ロカボ」認知度を高めた立役者。
柴田 香織
Kaori Shibata
株式会社KOTODAMA PRESS 代表取締役
食×コミュニケーションをテーマに社会に役立つ食情報の提供と食体験を創出。「食科学大学」(伊)修士課程で「食品品質とコミュニケーション」修了。株式会社三越伊勢丹研究所で食品ディレクターを務め2020年4月に独立し現職。